「介護の求人を探したいけれど、求人サイトが多くてどこを使えばいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。介護求人は、勤務地・職種・施設形態・雇用形態・資格の有無などによって条件が大きく異なります。特に介護福祉士やケアマネジャーなどの資格を持っている方は、資格が活きる職種や条件で求人を絞り込むことで、自分の経験や資格に合う求人を探しやすくなります。本記事では、介護求人を探す際のポイントと、介護・福祉分野に特化した転職サービス「介護JJ(ジャストジョブ)」の特徴を紹介します。
介護の求人・転職市場は今どうなっている?
介護の求人は今も多く、厚生労働省の推計では2026年度に約240万人の介護職員が必要とされ、2022年度より約25万人多い状態です。訪問介護員に限ると、有効求人倍率は令和5年度で14.14倍でした。
介護業界の人手不足と求人需要
厚生労働省が2024年7月12日に公表した第9期介護保険事業計画に基づく推計によると、2026年度に必要となる介護職員数は約240万人とされており、2022年度時点の約215万人と比べて約25万人(年6.3万人ペース)の確保が必要な状況です。さらに2040年度には約272万人(2022年度比で約57万人増)が必要と見込まれており、今後長期にわたって人材確保の課題が続くことが分かります。
また、訪問介護を担うホームヘルパーに限ると、有効求人倍率は令和5年度時点で14.14倍という極めて高い水準にあり、厚生労働省の審議会(社会保障審議会・介護給付費分科会)でも「非常に厳しい状況が続いている」との認識が示されています。

資格を活かせる介護求人を探すポイント
介護業界には「無資格・未経験OK」の求人も多く存在します。一方で、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)などの資格を持つ方は、資格手当の対象となる求人や、資格要件が設けられている職種にも応募できる場合があります。求人を探す際は、無資格者向けの求人と混同しないよう、職種や「無資格OK」などの条件で求人を絞り込めるかどうかも意識しておくとよいでしょう。資格の有無で給与がどれくらい変わるかは、資格別の給与の違い|無資格・初任者研修・実務者研修・介護福祉士でどう変わるかでも詳しく解説しています。
神野司
ケアマネ・介護福祉士など資格別の求人ニーズ
一口に「介護の資格」と言っても、資格ごとに求人ニーズの傾向は異なります。同じ介護業界の中でも、資格によって求められる現場や役割が変わってくるため、転職先を探す際は自分の資格がどの現場で評価されやすいのかを把握しておくことが大切です。
- 介護福祉士
- 介護施設・訪問介護を問わず幅広く求人があり、資格手当の対象になりやすい国家資格です。
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)・主任ケアマネ
- 居宅介護支援事業所や地域包括支援センターでのニーズが継続的にあり、主任ケアマネは管理者候補としての求人も見られます。
- 看護師(正看護師・准看護師)
- 介護施設内の看護職員としてだけでなく、訪問看護ステーションなど医療寄りの現場でも引き合いがあります。
このほか、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といったリハビリ職、社会福祉士や精神保健福祉士なども、介護・福祉分野で継続的に求人が出ている資格です。これから資格を取得しながらキャリアを積んでいきたい方は、20代・30代の介護転職|資格取得順とキャリアパスの考え方もあわせてご覧ください。
介護からの転職でよくある悩みと失敗パターン
介護の転職でよくある失敗は、サービスの違いが分からないまま登録して、希望と合わない求人ばかり紹介されることと、資格があるのに未経験者向けの求人に応募してしまうことです。ここでは、よくある悩みを3つに分けて整理します。
「介護 転職 サイト」で検索しても選び方が分からない
介護業界には、求人サイト・人材紹介会社・エージェントなど、似たようなサービスが数多く存在します。それぞれ得意なエリアや職種、掲載求人の傾向が異なるにもかかわらず、その違いが分かりにくいため、「とりあえず名前を知っているところに登録した」という方も多いのが実情です。結果として、希望と合わない求人ばかり紹介され、転職活動そのものに疲れてしまうケースも見られます。個別のサービスの評判が気になる方は、クリックジョブ介護の評判・口コミやかいご畑の評判・口コミも参考にしてみてください。
未経験求人と資格者向け求人の違いを理解していない
「介護 未経験 求人」で検索してヒットする求人の多くは、無資格・未経験者の入職を前提とした条件で募集がかけられています。資格を持っている方がこうした求人にそのまま応募してしまうと、本来受けられるはずの資格手当や待遇の交渉機会を逃してしまう可能性があります。まずは、自分の資格が「無資格者向け求人」と「資格者向け求人」のどちらの土俵で評価されるべきかを、意識しておく必要があります。
40代からの介護転職で不安に感じやすいポイント
40代からの転職では、体力面の不安(夜勤対応など)や、新しい職場への適応、年齢を理由に選考で不利になるのではという心配の声をよく聞きます。実際に年齢を条件として明示する求人がある一方で、「中高年積極採用」「再雇用制度あり」といった条件で求人を出している施設・事業所も存在します。年齢を理由に最初から選択肢を狭めすぎず、条件に合う求人を探せるかどうかが分かれ目になります。40代・50代の転職の実態については、40代・50代からの介護職転職、現場で見てきたリアルな実態でも詳しく取り上げています。
介護・福祉専門の転職サイト「介護JJ」とは
介護JJ(ジャストジョブ)は、株式会社ハートフルケアが運営する、介護・福祉分野に特化した求人サイトです。自分で求人を探せるほか、キャリアアドバイザーによる無料の紹介サポートも受けられます。
介護・福祉に特化したサイト運営とサポート体制
介護JJ(介護ジャストジョブ)は、介護・福祉分野に特化した求人サイトです。公式サイトの運営会社概要によると、運営は株式会社ハートフルケア(事業部名:JJメディケアキャリア)で、有料職業紹介事業の許可(厚生労働大臣 13-ユ-319403)を受けています。公式サイトでは「介護求人に特化したまとめサイト」と説明されており、自社で保有する求人に加えて、医療機関や施設が直接募集している求人も掲載しています。求人サイトとして自分で探せるだけでなく、キャリアアドバイザーによる無料の人材紹介サポートも受けられる点が特徴です。
資格が活きる職種から求人を探せる
介護JJの求人検索で絞り込める条件は、「雇用形態」「職種」「施設」「特徴」と、地域・路線です(2026年9月24日、大阪府の検索画面で確認)。資格の名前そのものを選ぶのではなく、資格が必要になることの多い職種を選んで探す形です。
- 職種の例
- 介護職員(ケアスタッフ)、訪問介護員(ホームヘルパー)、サービス提供責任者、ケアマネージャー、主任ケアマネ、機能訓練指導員、ソーシャルワーカー、看護助手 など
- 施設の例
- 特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス、訪問介護、居宅介護支援事業所 など
- 特徴の例
- 無資格OK、資格取得支援あり、日勤のみ、夜勤なし、退職金制度あり、中高年積極採用 など
たとえばケアマネジャーの資格を持つ方は「ケアマネージャー」「主任ケアマネ」、サービス提供責任者の要件を満たす方は「サービス提供責任者」を職種に選ぶことで、資格を活かせる求人に絞り込めます。表示される職種や件数は地域によって異なります。
希望条件を指定して求人を探せる仕組み
介護JJでは、職種・雇用形態・施設形態・特徴(こだわり条件)・勤務地といった条件を細かく指定して求人を検索できます。雇用形態には正社員のほか契約社員やパートなども含まれるため、資格を活かしてキャリアを積んでいきたい方は、正社員求人に絞って検索・相談することで、より条件に合った紹介を受けやすくなります。
介護JJの特徴|求人検索・転職サポートを確認
介護JJの特徴は、介護・福祉の求人だけを扱っていること、職種やこだわり条件で絞り込めること、非公開求人や掲載のない施設の募集状況も確かめられること、の3つです。公式サイトで確認できた仕組みを整理します。
介護・福祉分野に特化した求人サイト
介護JJは、総合型の転職サービスとは異なり、介護・福祉分野に絞って求人を掲載しているサイトです。公式サイトのサービス紹介では、キャリアアドバイザーが経験や希望条件(雇用条件・職場環境など)を聞き取ったうえで求人を紹介する、無料の人材紹介サポートが案内されています。
職種やこだわり条件から求人を絞り込める
前述の通り、介護JJでは職種に加えて、「日勤のみ」「夜勤なし」「無資格OK」「資格取得支援あり」「退職金制度あり」などの特徴で求人を絞り込めます。資格を持つ方は、自分の資格が活きる職種を選んで検索すると、無資格者向けの求人と混同せずに探しやすくなります。
非公開求人や、掲載されていない施設の募集状況も確認できる
公式サイトでは、掲載されている求人のほかに会員限定の非公開求人があること、また求人情報が掲載されていない介護施設でも現在の募集状況を確認できることが案内されています。気になる施設がある場合は、求人が出ていなくても問い合わせてみるとよいでしょう。
なお、以前は利用者から「職場レポート」を集める「介護職応援プロジェクト」が行われていましたが、公式サイトによると、このプロジェクトは現在休止しています(2026年9月24日確認)。
介護JJへの登録から求人紹介までの流れ
介護JJは、WEBで無料登録→担当者のヒアリング→求人の紹介と面接の調整、の3ステップで進みます。初めて転職サービスを使う人でも、流れをイメージしやすい内容です。
STEP1:WEBで無料会員登録
公式サイトの登録フォーム、または電話から登録します。登録フォームでは、希望する雇用形態・職種・施設形態・勤務地に加えて、希望年収や転職時期などを入力します。
STEP2:担当者によるヒアリング
登録後、キャリアアドバイザーに求人の希望やキャリアプランの悩みなどを聞いてもらいます。保有資格や希望する雇用形態、連絡方法や転職時期なども、最初に伝えておくとよいでしょう。
STEP3:希望条件に合った求人の紹介・面接サポート
ヒアリング内容をもとに、希望に合う求人が紹介されます。気に入った求人があれば面接が設定され、雇用条件の交渉や入社日の調整、内定を辞退する場合の連絡も任せられると公式サイトで案内されています。正社員を希望する場合は、ヒアリングの段階でその希望をはっきり伝えておきましょう。

こんな方におすすめ|対象となる資格・条件
介護JJが向いているのは、介護福祉士やケアマネジャーなどの資格を活かして、正社員で転職したい人です。無資格・未経験の人は、先に初任者研修などの資格もあわせて考えてください。
資格を活かして働きたい方(介護福祉士・ケアマネ・看護師 等)
介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)、サービス提供責任者の要件を満たす資格などをお持ちの方は、ケアマネージャーやサービス提供責任者といった資格が活きる職種を選んで求人を絞り込めます。自分の資格や希望条件に合う求人を探す際に、検索条件を細かく設定できる点を活用するとよいでしょう。
正社員としての転職を希望する方
介護JJは契約社員やパートなどの求人も扱っていますが、正社員としての転職を希望する場合は、雇用形態を正社員に絞って求人を探すことができます。給与や賞与、資格手当、退職金制度などの条件は求人ごとに異なるため、応募前に勤務条件を確認しておきましょう。
40代・未経験からのキャリアチェンジを考える方への注意点
「40代 介護 転職」「介護 未経験 求人」といった形でこの記事にたどり着いた方の中には、まだ資格を持っていない、あるいは正社員以外の働き方を検討している、という方もいらっしゃると思います。本記事では、特に資格を活かして正社員への転職を考えている方を中心に、求人の探し方を紹介しています。無資格・未経験の状態からの転職を検討している方は、まず「介護職員初任者研修」などの入門的な資格取得もあわせて検討されることをおすすめします。未経験からのキャリアチェンジについては、未経験から介護職へ|元経営者が語る、私自身の志望動機もご参考ください。
よくある質問(Q&A)
よく聞かれるのは、在職中でも相談できるか、資格取得見込みで登録できるか、地方でも紹介してもらえるかの3つです。地方の求人も、全国47都道府県から勤務地で検索できます。
在職中でも相談できますか?
多くの転職エージェントでは、在職中の方の相談にも対応しています。電話でのヒアリングの日程調整など、詳細な対応可否については、登録後に担当のコンサルタントに直接確認することをおすすめします。
資格取得見込みの段階でも登録できますか?
資格の取得見込み(受験予定・研修受講中など)の段階での登録可否は、時期や資格の種類によって扱いが変わる可能性があります。断定的な案内は避けますので、この点は登録時または登録後の問い合わせで、現在の状況を正直に伝えた上で確認していただくのが確実です。
地方在住でも求人紹介はしてもらえますか?
介護JJは全国47都道府県の求人検索に対応しています。勤務地から求人を検索できるため、都市部だけでなく地方の求人も確認できます。ただし、地域によって掲載されている求人の数や職種には違いがあるため、希望勤務地の求人状況は登録後に確認するとよいでしょう。
まとめ:資格を活かした介護職の転職は、専門エージェントへの相談から
介護業界は人手不足が続く一方で、資格を持つ方にとっては選択肢の多い市場でもあります。無資格者向けの求人に埋もれてしまわないためにも、資格が活きる職種で求人を探し、担当者にも相談できる専門サイトを活用することは、正社員求人を探す際の一つの方法です。介護福祉士やケアマネジャーなどの資格を活かし、正社員としてのキャリアを考えている方は、介護・福祉に特化した「介護JJ」への相談から始めてみてはいかがでしょうか。
- 執筆者
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神野司(かみの つかさ)
大阪で訪問介護事業所を13年間経営。2018〜2022年は東京の高齢者デイサービス代表も兼任し、大阪・東京両方で採用面接を50例以上経験。
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