介護の資格は、研修を受けて取るものと、国家試験に合格して取るものに分かれます。
多くの人は、初任者研修から始めて、実務者研修、介護福祉士と順番に進みます。
この記事では、介護の資格の一覧と取る順番、無料で取る方法を整理します。訪問介護事業所を13年間経営し、スタッフの資格取得を支えてきた筆者の経験も紹介します。
介護の資格の取り方|まず全体の順番を知る
介護の資格の取り方は、「研修を受ける資格」から「試験を受ける資格」へと進む順番が基本です。上の資格ほど、実務経験や前の資格が必要になります。
- 初任者研修(130時間):介護の基本を学ぶ
- 実務者研修(450時間):より実践的な内容を学ぶ
- 介護福祉士(国家資格):実務経験3年と実務者研修のあとに受験
- ケアマネジャー:介護福祉士などの業務に5年以上ついてから受験
未経験の人が最初に取るなら、初任者研修が入り口になります。
介護の資格の取り方と資格一覧
介護の資格の取り方は、資格ごとに受ける場所と時間が違います。主な資格の取り方と、受講や受験にかかる時間の目安を、一覧にまとめました。
| 資格 | 取り方 | 目安 |
|---|---|---|
| 介護に関する入門的研修 | 自治体などの研修を受ける | 21時間 |
| 生活援助従事者研修 | 指定の研修を受ける | 59時間 |
| 初任者研修 | 指定の研修を受ける | 130時間 |
| 実務者研修 | 指定の研修を受ける | 450時間 |
| 介護福祉士 | 国家試験に合格する | 実務経験3年など |
| ケアマネジャー | 試験に合格し、研修を受ける | 実務経験5年など |
時間数は、都道府県が出している研修の案内にもとづく目安です(出典:千葉県「介護員養成研修」など)。
障害のある人の外出を支える同行援護や行動援護、重度訪問介護の研修もあります。こちらは別の記事で詳しく紹介しています。
障害者介護の資格まとめ|重度訪問介護・行動援護・同行援護の違いと選び方
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介護の資格の取り方|順番は働きたい場所で決める
介護の資格の取り方の順番は、どこで働きたいかで変わります。訪問介護をしたいなら、利用者の家で介助するために、最初に初任者研修を取る必要があります。
介護の資格の取り方|訪問介護なら初任者研修から
訪問介護は、原則として資格を持った人しか利用者の家で介助できません。そのため、訪問介護を目指すなら、初任者研修を先に取ります。
家事の手伝いが中心の生活援助だけなら、生活援助従事者研修という短い研修もあります。ただし、体の介助をする身体介護はできません。
介護の資格の取り方|施設なら働きながらでもよい
施設の介護職は、無資格から始められる求人もあります。ただし、無資格の介護職員は、認知症介護基礎研修を受けることになっています。
2024年4月から、事業所が無資格の職員にこの研修を受けさせることが義務になりました。新しく入った人は、1年以内に受けます(出典:和歌山県の資料)。
介護福祉士を目指すなら、働きながら実務者研修を取り、実務経験3年で受験するのが一般的な流れです。
介護の資格の取り方|無料で取る方法
介護の資格は、取り方によっては無料や少ない負担で取れます。主な方法は、勤め先の負担、職業訓練、自治体の補助の3つがあります。
介護の資格の取り方|勤め先に費用を出してもらう
いちばん身近なのは、勤め先に受講費用を出してもらう方法です。求人票に「資格取得支援制度あり」と書かれている事業所が当てはまります。
神野司
支援の中身は事業所ごとに違います。見極め方は、こちらの記事で紹介しています。
「資格取得支援制度あり」の求人票、本気度の見極め方
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介護の資格の取り方|職業訓練や自治体の補助を使う
仕事を探している人は、ハローワークの職業訓練で初任者研修などを受けられる場合があります。受講料がかからないコースもありますが、テキスト代などは自分で払うことがあります。
都道府県や市区町村が、介護の資格の受講料を補助していることもあります。条件や金額は地域で違うので、住んでいる自治体の介護保険の窓口で確かめてください。
派遣会社や紹介会社の中には、仕事が決まった人の資格取得を支える制度を持つところもあります。
介護の資格の取り方と難易度
介護の資格の取り方で難しさが大きく変わるのは、研修か国家試験かの違いです。研修の資格は、決められた時間を受けて修了の評価を通れば取れます。
国家試験の介護福祉士は、第38回の合格率が70.1%でした(出典:厚生労働省)。ケアマネ試験は2割から3割ほどで、介護の資格の中では難しいほうです。
研修の資格は、通学の日程を守ることが大変なところです。働きながら受けるなら、通信と通学を組み合わせた講座を選ぶ人もいます。
介護の資格の取り方|実務経験なしで取れる資格
実務経験なしで取れる介護の資格は、研修の資格です。入門的研修、生活援助従事者研修、初任者研修、実務者研修は、経験がなくても受けられます。
一方、介護福祉士とケアマネジャーは、実務経験が受験の条件です。未経験からいきなり受けることはできません。
実務者研修は時間が長く、費用もかかります。くわしい中身は、こちらの記事で説明しています。
実務者研修とは?費用・期間と安く取る方法、取った後の仕事
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介護の資格の取り方まとめ
介護の資格は、研修の資格から始めて、経験を積んで国家資格に進むのが基本の取り方です。最初の一歩は、働きたい場所で決めると迷いません。
- 訪問介護なら、まず初任者研修
- 施設なら、働きながら取る道もある
- 費用は、勤め先・職業訓練・自治体の補助で抑えられる
- 介護福祉士とケアマネは、実務経験が先
まずは、気になる求人に資格取得の支援があるかを確かめるところから始めてみてください。
- 執筆者
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神野司(かみの つかさ)
大阪で訪問介護事業所を13年間経営。2018〜2022年は東京の高齢者
デイサービス代表も兼任し、大阪・東京両方で採用面接を50例以上経験。
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