元・訪問介護事業所経営者が語る、現場のホンネ

オンコール対応のある訪問介護、働き方の実態

オンコール対応のある訪問介護、働き方の実態

「オンコールあり」の求人、実際どんな働き方なのか

訪問介護・夜間対応型のサービスの求人票で見かける「オンコール対応あり」という記載。実際にどんな負担があるのか、経営者として運用してきた立場からお伝えします。

オンコール対応とは

オンコール対応とは、通常の勤務時間外に、携帯電話等を持ち、利用者様やご家族からの緊急連絡に備えて待機する働き方です。訪問介護では、夜間対応型訪問介護や、定期巡回・随時対応型サービスなどで、この体制が取られることがあります。

連絡があった場合は、電話でのアドバイスで済むケースもあれば、実際に利用者様のご自宅へ緊急訪問するケースもあります。

オンコール対応の負担として、よく挙げられること

待機中の行動制限
飲酒を控える、すぐ動ける範囲での外出にとどめる、といった制約がかかる
呼び出しへの心理的な緊張感
連絡が来なくても、「いつ鳴るか分からない」という緊張感自体が負担になる
呼び出し頻度の見通しにくさ
実際の呼び出し頻度は、利用者様の状態や担当エリアによって大きく変わる
神野司

神野司

オンコール担当のスタッフからは、「実際に呼び出されることより、寝ている間も気が抜けないことの方がしんどい」という声をよく聞きました。呼び出し件数だけでは測れない負担があることを、経営者としても意識していました。

手当・報酬の扱いは事業所によって異なる

オンコール待機に対する手当(待機手当)の有無・金額、実際に呼び出されて対応した場合の別途手当の有無は、事業所によって運用が大きく異なります。求人票に「オンコール手当」の記載があっても、待機のみの手当なのか、呼び出し対応分も含むのかは、必ず個別に確認が必要です。

面接で確認しておきたいポイント

待機手当の有無・金額
待機するだけで発生する手当があるか
実際の呼び出し頻度の目安
直近の実績として、月に何回程度呼び出しがあるか
担当のローテーション
オンコール担当が特定の人に偏っていないか、交代制の頻度

訪問介護の仕事全体のきつさについては、以下の記事もあわせてご覧ください。

まとめ

オンコール対応は、呼び出しの有無だけでなく、待機中の緊張感そのものが負担になる働き方です。手当の有無・呼び出し頻度・担当のローテーションを、面接の段階でしっかり確認し、無理なく続けられる体制かどうかを見極めてください。

執筆者
神野司(かみの つかさ)
大阪で訪問介護事業所を13年間経営。2018〜2022年は東京の高齢者デイサービス代表も兼任し、大阪・東京両方で採用面接を50例以上経験。
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