元・訪問介護事業所経営者が語る、現場のホンネ

介護の面接で聞かれること|質問と答え方・服装を元経営者が解説

介護の面接で聞かれること|質問と答え方・服装を元経営者が解説

介護の面接で聞かれることは、志望動機、前職を辞めた理由、働ける日数や時間、介護の経験や資格の4つが中心です。筆者の面接では、他業界の人に「なぜ介護か」、経験者に「辞めた理由」を毎回聞いていました。

筆者は訪問介護とデイサービスで、50例以上の採用面接をしてきました。この記事では、介護の面接で聞かれることと答え方をまとめます。服装や自己紹介、受かるサインについても整理します。

介護の面接で聞かれること|よくある質問と答え方

介護の面接で聞かれることは、次の表の質問が基本です。面接官は、長く働けるか、利用者と安全に関われるかを確かめるために聞いています。

よく聞かれる質問 面接官が確かめたいこと
なぜ介護の仕事を選んだのか 仕事を続ける理由があるか
前の職場を辞めた理由 同じ理由でまた辞めないか
週に何日、何時から何時まで働けるか シフトに入れるか
介護の経験・資格 任せられる仕事の範囲
体力や健康面で気になること 無理のない配置ができるか
何か質問はありますか 職場をよく調べてきたか

筆者が介護の面接で毎回聞いていたのは、応募者の経歴によって違う、次の2つの質問でした。

神野司

神野司

他の業界から応募してきた人には「なぜこの業界に?」、介護の仕事から転職してきた人には「前の職場を辞めた理由」を、毎回聞いていました。

介護の面接で聞かれることのうち、辞めた理由は答え方に迷いやすい質問です。不満をそのまま話すより、次の職場でしたいことにつなげると伝わります。答え方の例は、次の記事で詳しく紹介しています。

介護の面接で聞かれることと服装

介護の面接の服装に決まりはなく、清潔で落ち着いた服なら、聞かれることへの受け答えを妨げません。迷ったら、スーツかオフィスカジュアルにしておくと安心です。

介護は利用者の体に触れる仕事なので、服そのものより、次のような身だしなみが見られます。

  • 爪が短く切ってあるか
  • 髪が顔にかからないようにまとめてあるか
  • 香水やたばこのにおいが強くないか

職場見学を兼ねた介護の面接では、動きやすい服を指定されることもあります。案内に服装の指定がないか、事前に確かめておきましょう。

介護の面接で聞かれること|志望動機の答え方

介護の面接で聞かれることの中で、志望動機は「なぜ介護か」と「なぜこの職場か」の2つに分けて答えると伝わります。どちらか一方だけだと、ほかの職場でもよいように聞こえてしまいます。

  • なぜ介護か:介護に関心を持ったきっかけや、身近な経験
  • なぜこの職場か:サービスの種類、利用者の層、働き方など、調べて分かったこと

未経験の人は、立派な理由を作るより、きっかけを自分の言葉で話す方が伝わります。書き方の手順は、次の記事にまとめています。

介護の面接で聞かれること|自己紹介の話し方

介護の面接で聞かれることの最初は、自己紹介になることが多く、1分ほどで話せる長さにまとめておくと安心です。名前、今の仕事や経歴、介護の仕事を希望する理由を、短くつなげます。

自己紹介で全部を話そうとしなくてかまいません。くわしい経歴や理由は、介護の面接で聞かれることとして、このあと質問されます。

話す例は次のとおりです。

「〇〇と申します。これまで飲食店の接客を10年続けてきました。祖母の介護を手伝ったことから介護の仕事に関心を持ち、応募しました。本日はよろしくお願いいたします。」

例の中身は、自分の経歴に置きかえて使ってください。介護の面接で聞かれることは、この自己紹介の内容から広がっていきます。

介護の面接で聞かれることと受かるサイン

介護の面接に、確実な受かるサインはありません。聞かれることが具体的な勤務条件に進んだかどうかは、職場の考え方で変わるため、目安にとどめておきましょう。

サインを気にするより、面接のあとで次の点を確かめられたかを振り返る方が役に立ちます。

  • 勤務形態やシフトの実態
  • 仕事の内容と、担当する利用者の様子
  • 合否の連絡がいつ、どの方法で来るか

筆者が「応募の前に確かめてほしかった」と感じたのは、上の2つでした。勤務形態・シフトの実態と、仕事内容・利用者像です。面接に来た介護福祉士の人たちは、給料・休み・通勤の条件を気にしていました。

介護の面接で聞かれることに答えたあとは、こちらから質問する番です。何を聞き返すかは、次の記事にリストを載せています。

介護の面接で聞かれることまとめ

介護の面接で聞かれることは、志望動機と前職の退職理由、働ける条件が中心です。経歴に合わせて答えを準備しておけば、落ち着いて話せます。

  • 他業界からの人は「なぜ介護か」、経験者は「辞めた理由」を準備する
  • 服装に決まりはない。爪・髪・においを整える
  • 自己紹介は1分ほどにまとめる
  • 受かるサインより、シフトや仕事内容を確かめたかを振り返る

面接の前に、志望動機と辞めた理由を声に出して一度話してみてください。

執筆者
神野司(かみの つかさ)
大阪で訪問介護事業所を13年間経営。2018〜2022年は東京の高齢者
デイサービス代表も兼任し、大阪・東京両方で採用面接を50例以上経験。
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