元・訪問介護事業所経営者が語る、現場のホンネ

ブランクがあっても介護職に転職できるか|復職者が知っておきたいこと

ブランクがあっても介護職に転職できるか|復職者が知っておきたいこと

ブランクがあっても、介護職に戻ることはできるのか

出産・育児、介護、体調不良など、理由は様々でも、「介護職を離れていた期間があるけれど、また働けるだろうか」と不安に思う方は少なくありません。結論からお伝えすると、介護業界は、ブランクがあることを理由に一律で採用を見送るケースは少ない業界だと感じています。

経営者として見てきた、ブランクのある応募者

13年間の経営の中で、数年単位のブランクを経て応募してきた方も、少なくありませんでした。採用の判断で重視していたのは、ブランクの長さそのものより、「なぜ離れていたのか」「今、なぜ戻りたいのか」が、きちんと言葉にできているかどうかでした。

神野司

神野司

ブランクを引け目に感じて、面接で小さくなってしまう方もいましたが、こちらが知りたいのはブランクの理由そのものより、「今、また介護の仕事に向き合う気持ちがあるか」でした。

介護技術・知識のブランクへの不安

ブランク期間中に、介護技術や制度が変わっていることへの不安を持つ方も多いと思います。介護保険制度や加算の仕組みなど、制度面は変化がありますが、基本的な介助技術の考え方が大きく変わることは、それほど多くありません。多くの事業所では、復職者向けに研修期間を設けたり、経験のあるスタッフとの同行期間を設けたりする対応が一般的です。

資格の有効期限について

介護職員初任者研修・実務者研修には、資格そのものの有効期限はありません。介護福祉士については、資格自体に有効期限はありませんが、実際に働いていなかった期間が長い場合、現場の変化に慣れるまでの研修期間を設ける事業所が多いという点は、押さえておくとよいでしょう。

復職にあたって準備しておきたいこと

ブランクの理由を、前向きな言葉で整理する
「〇〇のために離れていたが、△△という理由で戻りたい」を明確にする
研修・同行期間の有無を面接で確認する
ブランクへの配慮がある事業所かどうかを見極める
勤務時間・体力面を無理のない条件から始める
いきなりフルタイム・訪問介護から始めず、施設介護や短時間勤務から慣らす選択肢もある

訪問介護と施設介護、それぞれの働き方の違いについては、以下の記事でも詳しく比較しています。復職の際、どちらから始めるかの参考にしてみてください。

まとめ

ブランクがあることは、介護職への復職を諦める理由にはなりません。大切なのは、ブランクの理由と、今戻りたい気持ちを、自分の言葉で整理しておくことです。無理のない働き方から始め、少しずつ現場の感覚を取り戻していただければと思います。

執筆者
神野司(かみの つかさ)
大阪で訪問介護事業所を13年間経営。2018〜2022年は東京の高齢者デイサービス代表も兼任し、大阪・東京両方で採用面接を50例以上経験。
詳しいプロフィールはこちら

※当サイトでは、商品・サービスの紹介にアフィリエイト広告を利用しています。

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry