元・訪問介護事業所経営者が語る、現場のホンネ

常勤ヘルパーと登録ヘルパー、働き方の違い

常勤ヘルパーと登録ヘルパー、働き方の違い

「常勤」と「登録」、何がどう違うのか

訪問介護の求人を見ていると、「常勤ヘルパー」「登録ヘルパー」という、聞き慣れない雇用形態の言葉に出会うことがあります。13年間、訪問介護事業所を経営してきた立場から、それぞれの違いと、選ぶ際のポイントを整理します。

常勤ヘルパーとは

常勤ヘルパーは、正社員や、それに準じた形で事業所に雇用され、決まった勤務時間・給与体系で働くヘルパーです。訪問業務だけでなく、サービス提供責任者の補助業務や、事業所内の会議・研修への参加なども業務に含まれることが一般的です。

給与は月給制であることが多く、社会保険への加入や、賞与・退職金制度の対象になりやすいのも特徴です。

登録ヘルパーとは

登録ヘルパーは、事業所に「登録」した上で、自分の空いている時間に合わせて訪問業務を請け負う働き方です。パート・アルバイトに近い働き方で、勤務時間の融通が利きやすい一方、給与は訪問件数・時間に応じた時給制であることが一般的で、訪問と訪問の間の「移動時間」の扱いは事業所によって異なります。

神野司

神野司

経営者の立場としては、登録ヘルパーの方には、子育てや他の仕事と両立しながら働いていただくケースが多くありました。「週2日だけ」「午前中だけ」といった働き方ができるのは、登録ヘルパーならではの利点だと感じています。

それぞれのメリット・デメリット

常勤ヘルパーのメリット
収入が安定しやすい、社会保険・賞与等の対象になりやすい、キャリアアップ(サ責等)の道が開けやすい
常勤ヘルパーのデメリット
勤務時間の融通が利きにくい、訪問以外の業務も担うため負担が増えることがある
登録ヘルパーのメリット
勤務時間・日数の融通が利きやすい、他の仕事や家庭との両立がしやすい
登録ヘルパーのデメリット
収入が訪問件数に左右されやすい、社会保険の加入条件を満たしにくい場合がある

求人票・面接で確認したいポイント

登録ヘルパーとして働く場合、特に確認しておきたいのが「移動時間の扱い」です。訪問と訪問の間の移動時間が労働時間として扱われるかどうかは、事業所によって運用が異なります。面接の際、具体的に確認しておくことをおすすめします。

訪問介護の仕事全般のきつさについては、以下の記事もあわせてご覧ください。

まとめ

常勤ヘルパーは収入の安定性、登録ヘルパーは働き方の柔軟性が、それぞれの大きな特徴です。ご自身の生活スタイルに合わせて、どちらが向いているかを見極めた上で、求人票・面接で待遇面の詳細を確認してください。

執筆者
神野司(かみの つかさ)
大阪で訪問介護事業所を13年間経営。2018〜2022年は東京の高齢者デイサービス代表も兼任し、大阪・東京両方で採用面接を50例以上経験。
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