介護の夜勤専従は、日中の勤務には入らず、夜勤だけを担当する働き方です。
施設の夜勤は16時間ほどの2交代が多く、1回の勤務が長いのが特徴です。
この記事では、夜勤専従の時間、月に何回まで入れるか、手当や年収の考え方、求人の探し方を整理します。重度訪問介護で夜勤に入っていた筆者の経験も紹介します。
介護の夜勤専従とは|夜勤だけを担当する働き方
介護の夜勤専従とは、夜勤の時間帯だけ働く勤務の形です。正社員として月の勤務をすべて夜勤にする人も、パートで週に数回だけ入る人もいます。
夜勤には深夜の割増賃金や夜勤手当がつくため、少ない日数で収入を確保しやすい働き方です。昼間に別の予定がある人や、まとまった休みがほしい人が選ぶことが多いです。
一方で、生活が昼夜逆転しやすく、体調の管理が欠かせません。
介護の夜勤専従の時間|16時間の2交代が多い
介護の夜勤専従の時間は、16時間前後の2交代制が多いです。夕方に入って翌朝まで勤務し、その中に休憩や仮眠の時間が含まれます。
日本医労連の2025年の調査では、2交代の夜勤を行う施設が91.1%でした。そのうち87.5%が、16時間以上の夜勤でした(出典:弁護士JPニュース)。
同じ調査では、仮眠室がない施設が27.2%、一人で夜勤をする職場が65.3%ありました。求人を見るときは、休憩や仮眠の取り方も確かめておきたい点です。
労働基準法では、8時間を超えて働く日は、1時間以上の休憩を取ることになっています。
介護の夜勤専従は月何回まで入れる?
介護の夜勤専従の回数に、法律で決まった上限はありません。実際の上限を決めるのは、1か月の労働時間の枠と、勤め先の決まりです。
16時間の夜勤は1日8時間を超えるため、多くの施設は「1か月単位の変形労働時間制」を使います。この場合、1か月の労働時間を平均して週40時間に収めます。
| 計算の例(31日の月) | 数字 |
|---|---|
| 労働時間の枠(40時間×31日÷7日) | 約177時間 |
| 夜勤1回の実働(16時間−休憩2時間) | 14時間 |
| 入れる回数の目安(177÷14) | 12回まで |
これは計算の一例です。休憩の時間や勤め先の就業規則で回数は変わるので、面接で月の回数を確かめてください。
介護の夜勤専従の年収と手当
介護の夜勤専従の年収は、1回あたりの賃金と、月の回数で決まります。1回の賃金には、基本の賃金に夜勤手当と深夜の割増分が加わります。
夜の22時から朝5時までの時間は、25%以上の深夜割増賃金を払うことが、労働基準法で決まっています。夜勤手当の額は、法律では決まっておらず、事業所ごとに違います。
求人を比べるときは、次の3つを確かめると、年収の見込みを立てやすくなります。
- 夜勤1回あたりの賃金はいくらか(手当込みか、別か)
- 月に何回入れるか
- 処遇改善の手当がつくか
介護の夜勤専従は掛け持ちできる?
介護の夜勤専従を掛け持ちすること自体は、法律で禁じられてはいません。ただし、2か所の労働時間は合計して数えるルールがあります。
労働基準法では、別の事業所で働いた時間も通算して考えます。そのため、掛け持ちする場合は、それぞれの勤め先に伝えておくのが基本です。
勤め先によっては、就業規則で副業に届け出が必要なこともあります。夜勤を続けて入れると休む時間がなくなるので、体を休める日を先に決めておきましょう。
介護の夜勤専従の求人の探し方
介護の夜勤専従の求人は、特別養護老人ホームやグループホーム、有料老人ホームなど、夜も人がいる施設に多くあります。派遣の求人でも「夜勤専従」は多く見られます。
求人を見るときは、次の点を確かめておくと、入ってからの思い違いを減らせます。
- 一人夜勤か、複数人か
- 仮眠室や休憩の場所はあるか
- 夜勤1回の時間と休憩時間
- 急な欠員のときに、追加で入る決まりがあるか
筆者の訪問介護の事業所には、夜勤専従のスタッフはいませんでした。ただ、筆者自身は夜勤に入っていた時期があります。
神野司
施設以外にも、重度訪問介護のように、夜間を通して支える仕事があります。気になる人は、障害者介護の資格もあわせて調べてみてください。
障害者介護の資格まとめ|重度訪問介護・行動援護・同行援護の違いと選び方
carejoblink.com
介護の夜勤専従まとめ
介護の夜勤専従は、少ない日数で収入を確保しやすい一方、1回が長く体への負担も大きい働き方です。回数と休み方を先に決めておくことが大切です。
- 施設の夜勤は16時間前後の2交代が多い
- 回数の上限は、法律ではなく労働時間の枠で決まる
- 深夜割増は法律で決まり、夜勤手当は事業所ごと
- 一人夜勤か、仮眠が取れるかを求人で確かめる
気になる求人があれば、1回の時間と賃金、月の回数を面接で具体的に聞いてみてください。
- 執筆者
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神野司(かみの つかさ)
大阪で訪問介護事業所を13年間経営。2018〜2022年は東京の高齢者
デイサービス代表も兼任し、大阪・東京両方で採用面接を50例以上経験。
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